英語学習者におすすめ!大ヒット本「英語日記BOY」とはどんな本?

英語日記BOY紹介

2025-07-29約9分で読めますコラム

英語の独学ブログが反響を呼んだ新井リオさんによる大ヒット本「英語日記BOY」。そこには、彼が独学で英語に取り組み、海外に留学するだけでなく、海外の方々と仕事をするようになった夢を叶えるいきさつが書かれています。

英語を話せるようになるには、難しい単語や文法、値段の高い英会話レッスンが必要だと思っている方が多いはず。しかし、リオさんは、英語に対するそのような価値観を疑って、安く、かつとてもシンプルな勉強方法で英語を話せるようになりました。その秘訣はタイトルにもある通り、「英語日記」にあります。

英語日記BOY

英語日記BOY

英語日記のきっかけ

もともとリオさんはバンドを組んでいました。英語の大切さに気づいたのは、そのバンドが、憧れのアメリカのバンドと共演したとき。憧れていたバンドマンと話す際、なかなか英語を話せなかったリオさん自身に愕然としてしまう出来事が起こります。それをきっかけに、リオさんは英語を話せるようになろうと決意したのです。

そこで、英語を勉強するにあたって、リオさんは「英語が話せる」状態の定義を決めました。それは、「いま言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時に出てくること」。なぜならば、会話はフレーズの連続で、教科書に書いてあるフレーズを暗記して口に出す感覚とはまったく違います。英語での会話は、自分でフレーズを瞬時に組み立てる必要があるのです。

当時学生で、金銭的にも時間的にも限られていたリオさんにとって、高額な英会話レッスンは厳しいもの。そんなときにリオさんが思いついたのが、英語日記でした。

どんなことを英語日記で書くのか

リオさんは、「日頃自分の身に起こること」「日頃考えていること」を英語日記の題材にしました。日本語で書く日記と同じです。

というのも、将来英語を話せるようになったときに何を話すかどうかを考えると、身の回りで起こることが中心になるはず。リオさんは英語を話せるようになった自分を想像して、そのとき自分が話している内容を英語日記として毎日記録しました。

英語日記の使い方として、リオさんはLINEのトーク機能を利用しました。自分だけのトークルームを作って、そこに思いついた英語日記のフレーズを投稿。ポイントは自分のわからない単語と一緒に例文とその背景の場面も記載すること。そのことによって、格段に英語が身につきやすくなりました。

英語日記のポイント

英語日記のポイントは5つあります。

  • 自然な日本語で日記を書くこと
  • 一文をピックアップすること
  • 和英辞書で直訳しないこと
  • 意味を考えたうえで声に出すこと
  • 毎日続けること

自然な日本語で日記を書くこと

まずは、1つ目。「自然な日本語で日記を書くこと」。これは、これから先英語を話せるようになったとき、自分がどんなことを話しているのか考えることにもつながります。「いつもどんなことをしているのか」「いつもどんなことを考えているのか」、そのことを意識しながら英語日記を記録します。

一文をピックアップすること

2つ目の「一文をピックアップすること」。これは、ライティングを勉強する方にとっては長文の英語日記を書くことがベターですが、ここでの目標はとっさに言いたいフレーズを話せることです。そのため、書きたい文章の中でも、「とくにここを伝えたい!」という一文を選んで英語日記にすることが大事。一文だけをピックアップすることによって、覚えやすくなるうえにモチベーションも高まります。

和英辞書で直訳しないこと

3つ目の「和英辞書で直訳しないこと」は、ネイティブのニュアンスで英語を勉強するときにとても役立ちます。たとえば、「待ち合わせを約束する」を言いたいとき、インターネットで調べると「have an appointment with〜」が出てきます。だが、これを使うのは医者やビジネスでの場面。友人との遊びの約束では別の表現を使います。

そこで、調べたときに出てくる英文を「自分が言いたいこと」に入れ替えることによって、自分だけのオリジナル英語日記を作ることができるようになります。また、Twitterを使ってネイティブのツイートを検索、自分が言いたいことと似たようなツイートを参考にして、「ネイティブならこう言うのか」と発見できます。そのことによってネイティブの使う英語を体で覚えることができるようになるのです。

意味を考えたうえで声に出すこと

そして、4つ目の「意味を考えたうえで声に出すこと」。英語日記をただ毎日書くだけでなく、実際に声に出して繰り返し発音することで英語が身につきます。5年間英語を勉強してきたリオさんいわく、「フレーズは、実際口に出した回数が多い順で使えるようになる」とのこと。

そこでリオさんが英語日記に加えておすすめしているのが「スマホひとりごと練習法」です。iPhoneのSiriを英語設定にしてフレーズを読み上げてもらったり、Siriに向かってフレーズを話して文章にしてもらいます。すると、発音がどんどん矯正されていきます。

毎日続けること

最後の5つ目は「毎日続けること」。というのも、英語をひとりで勉強するにはかなりの意志がないとできません。そこでリオさんが思いついたのは、Instagramで仲間を募って一緒に英語を勉強することでした。同志が見つかればおのずとモチベーションが高まります。また、自分のInstagramのストーリーズで発音動画をアップ、それを繰り返すことでアーカイブの動画を見ながらどのくらい上達したかどうかもわかるのです。

オンライン英会話の講師に英語日記を添削してもらう

自分で調べて記録した英語日記。記録するだけでは、その英語がネイティブにとって正しい使い方かどうかわかりません。そこで、リオさんはオンライン英会話の講師に英語日記の添削をお願いすることにしました。

書いた英語が自然なフレーズかどうかを講師にチェックしてもらうことで、英語日記のフレーズが自分のものとして身につきます。その積み重ねによって、オンライン英会話の講師とのレッスンでも、自分のフレーズをどんどん口にすることができるようになるのです。

リオさんは、オンライン英会話でのレッスンのコツは、「受ける」より「使う」にあるといいます。オンライン英会話は英語を話している理想の自分になるための練習試合のようなもの。それゆえ、レッスンの中でコミュニケーションを沢山とるためにも、リオさんはとりわけ「フリートーク」と「ニュース教材」をおすすめしています。

オンライン英会話のレッスン中にも「言えなくて悔しい」といった思いをすることが多くなるはず。そのような経験の積み重ねが、さらに自分自身の英語日記のフレーズの数を増やしていきます。

まずは毎日1フレーズから英語日記を始めてみよう

英語日記を通して英語を話せるようになったリオさんは、海外留学だけでなく、海外の方々とも仕事をするようになりました。ではいったい、どのような工夫をしてリオさんは夢を叶えたのでしょうか。

「英語日記BOY」の後半では、海外で仕事をしたいと思っている人たちに向けて、どのような視点で勉強に取り組むとよいのかどうかが書かれています。

そこでのポイントは、理想の自分にタイトルをつけること。「カナダでグラフィックデザイナーとして生計を立てる」ということを目標に掲げたリオさんは、自分の理想の状態にタイトルをつけました。それを把握することによって、今自分にはどんな英語の勉強が必要かどうかがわかり、勉強のスケジュールを立てやすくなるのです。

また、リオさんは、海外で仕事をするには英語力だけでなく自分の持ったスキルを磨かなくてはいけないとこの本で述べています。一点突破するスキルを身に付けることで、英語は初めて意味を持ちます。なぜならば、英語はあくまでも一つのコミュニケーションツール。英語を話すことが目標でなく、本当のゴールは英語を話して何かをする自分なのです。

その後、理想の自分にタイトルをつけることでカナダに留学したリオさんは、グラフィックデザイナーとして現地で仕事をすることに。夢を叶えることができたのです!

今日から英語日記を始めてみませんか?

「英語日記BOY」がこれだけヒットしたのは、リオさんの謙虚な人柄だけでなく、英語の勉強に対するこれまでの価値観をくつがえしたところにあるといえるでしょう。高価な英会話レッスンに通わずに、TwitterやInstagramといった無料のツールを使いこなすことで英語を話せるようになっただけでなく、海外で仕事ができるようになったリオさんの勉強や努力に対する発想力は素晴らしいものです。

そんなリオさんに憧れて海外で仕事をしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか?まずは、1ヶ月後の自分を想像してみて、もっと先の夢があるのならば理想の自分を想像し、その自分がどのような場面で英語を使っているんだろうと考えてみましょう。そして、普段の何気ないシーンや思ったことなどを、初めのうちは伝わらないものであっても英語でメモを。そのような日々の積み重ねが、将来の自分を変えるはずです。

ご自身の夢を叶えるためにも、今日から英語日記を始めてみませんか?

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